■ 「サカサマのパテマ」舞台挨拶に吉浦康裕監督、岡本信彦ら登壇

「イヴの時間」で知られる吉浦康裕さんが原作・脚本・監督を手掛ける劇場版アニメ「サカサマのパテマ」が本日から公開され、角川シネマ新宿での初日舞台挨拶に吉浦康裕監督、パテマ役を藤井ゆきよさん、 エイジ役を岡本信彦さんが登壇した。

「サカサマのパテマ」は、好奇心旺盛な地下集落のお姫様・パテマの冒険を綴ったアニメ。空を忌み嫌う世界に住む少年・エイジと、地底世界から降ってきたサカサマの少女・パテマの出会いによって、重力が真逆に働く奇妙な世界の謎が解かれていく様が描かれている。


吉浦康裕監督は「ようやくここまで来ることができました。完成するまでに色々な歴史のある作品だし、観客の皆さんと映画館で映画を観るのが好きな人間としては、ジーンと来ています」と感無量の様子。本作で初めてヒロインを演じた藤井ゆきよさんは「本当にこの日を待っていました。今日を皆さんと向かえることができてとてもうれしい。早く多くの方々に観ていただきたい」と、あふれそうな涙を我慢しながら喜びを語っていた。岡本信彦さんは「台本を読んだ瞬間から、この作品に出会えてよかったと思ったし、完成した作品を観て、出演することができて良かったと思った」とアフレコ収録から約2年を経ての公開に満面の笑みを浮かべていた。

吉浦康裕監督は「子どものころから、空を見上げたときに空に落ちそうな感覚があった。子どもがしそうな妄想の一つとしてネタ帳に書き込んでいて、それが今回の作品で実を結んだという感じですね」と斬新な物語設定の着想を振り返る。藤井ゆきよさんもそんな世界観に惚れ込んだようで「脚本がとても魅力的で、役柄に感情移入もしやすくて、脚本から受け取ったそのままを演じました」と練り込まれた脚本を絶賛しながら、岡本信彦さんから「アフレコ中には、頭に血をのぼらせようと頑張っている姿を見た」と証言されると、「パテマ同様にダメージを受けて熱を出してしまったことがあって、次の日の収録では横になりながら挑ませてもらいました」と熱演を振り返った。

一方、岡本信彦さんは「空に落ちることが罪なんですか」という劇中のセリフをお気に入りとして紹介。吉浦康裕監督から「今のが本番だったら、OKですね」と太鼓判を押されるも「このセリフはエイジだからいいけれど、普通にカッコよく言ったら“中2”っぽくなりますね」と笑わせた。キャスティングについて「初々しさを重視した」という吉浦康裕監督は「特に岡本信彦さんは、これまで幅広い役柄を演じてこられているから『いける』と思った。実際の読み合わせでは14歳のエイジにピッタリとはまりました」とベストキャストに自信をのぞかせていた。


またこの日は、作品の内容にちなんで「サカサマ・ワード」対決を敢行。「パテマ」「エイジ」「イザムラ」「トイハチ」など映画に関連する言葉を逆に読むゲームにキャスト陣が挑戦した。プロの声優の技に観客が盛り上がりを見せる中、藤井ゆきよさんと岡本信彦さんは「アフレコより難しい~」と悲鳴を上げていた。

最後に藤井ゆきよさんは「記憶を消して、自分も一観客として観てみたいので、皆さんが羨ましい」と客席に呼びかけ、岡本信彦さんは「50代と60代の父と母が作品を観てくれて、最高の映画だと言ってくれました。色々な方々に楽しんでいただける作品だと思う」とアピール。念願の初日を迎えた吉浦康裕監督は「100人を超える数のスタッフが熱意を持って取り組んでくれました。その気持ちが画面に表われているはずです」と胸を張っていた。

「サカサマのパテマ」あらすじ
かつて大異変が人類を襲った…。夜明け直前の“空”を見上げる少年、エイジ。彼の住むアイガでは、「かつて多くの罪びとが空に落ちた」と“空”を忌み嫌う世界であった。そこに、突然現れたサカサマの少女。彼女は必死にフェンスにしがみつき、今にも“空”に落ちそうである。彼女の名前はパテマ。地底世界から降ってきた。エイジが彼女を助けようと手を握った時、彼女に引っ張られるようにふたりは“空”へと飛び出した。恐怖に慄くパテマと、想像を超える体験に驚愕するエイジ。この奇妙な出会いこそ、封じられた<真逆の世界>の謎を解く禁断の事件であった。

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