■ 早見沙織、松岡茉優ら登壇「聲の形」完成披露上映会のレポ到着

「週刊少年マガジン」に連載され、数々の賞に輝いた大今良時さんの漫画を原作に、京都アニメーションが制作した「映画 聲の形」がいよいよ9月17日(土)から公開される。その「映画 聲の形」の完成披露上映会が8月24日に丸の内ピカデリーで行われ、西宮硝子役の早見沙織さん、石田将也(小学生)役の松岡茉優さん、山田尚子監督が舞台挨拶に登壇した。


MCの呼びかけにより、ヒロイン西宮硝子役の早見沙織さん、小学生時代の石田将也役の松岡茉優さん、山田尚子監督が登壇した。早見沙織さんは「今日観て頂けることが本当にうれしいです、最後まで楽しんでいってください、よろしくお願いいたします」、松岡茉優さんは「私は小学生時代の将也を演じました。完成した映画が本当に素晴らしくて……これから観る皆さんどうぞ楽しんでください」、山田監督は「ものすごく緊張しています。よろしくお願いします。」と、それぞれ一言ずつ挨拶を行った。

MCが登壇前に交わされた、それぞれのあだ名がはやみん(早見沙織さん)、まっつん(松岡茉優さん)、なおべえ(山田監督)だったというエピソードに触れると、これからそう呼ぶことを3人は宣言。リラックスした様子で舞台挨拶に臨んだ。


それぞれが演じたキャラクターについて尋ねると、早見沙織さんは「アフレコ現場や私の心意気としては、山田……なおべえ(笑)とお話をした際に(硝子は)伝えたいけどなかなか伝えられない、もがいてもがいて一生懸命生きている女の子でした。聖人君子というよりは一日一日を懸命に生きている、そういう気持ちでした」と、松岡茉優さんは「小学生時代の将也はいじめっこで、なんでだろうって思っていたんですが、将也とずっと向き合うと純粋で無垢で、彼が大好きになりました。この大好きな将也をこれから皆さんに観てもらうことができると思うと楽しみです」、そして山田監督は「初めて原作を読んだ時から人の心に寄り添う、心のコアな部分に対して肯定的であろうとする、うまくいかないけどなんとか人と繋がろうとすることが描かれている作品だと思いました。『人と人』として対等に向き合うことを大事に描いていきたいと思って作りました」と本作への思いを語った。

共演した印象的なシーンとして、早見沙織さん、松岡茉優さんは同じシーンを挙げる。早見沙織さんは「心に刺さるシーンがたくさんあったのですが、小学生の硝子と将也が本当の意味でぶつかり合うシーンがあるんです。全然言葉になっていないんだけど伝わっている。それはこの作品の核になっているんじゃないかなと思います」と、松岡茉優さんも「そのシーンの収録の時は、わーっと感情的になりすぎて、声がでなくなってしまったんです(笑)」とアフレコ時を振り返った。山田監督は「そのシーンは、将也は聴こうとしているし、硝子は伝えようとしている、お互いに向き合う大事なシーンだったので、そうお二人に思って頂けたなら良かったです。発する声を通してそれが伝わるすごいシーンになりました」と語った。


そして、会場に来れなかった高校生の将也を演じた入野自由さんからのビデオメッセージでは「今回『映画 聲の形』で表現したいものはこれなんだっていうものがこのフィルムには詰まっていると思います。“聲の形”愛を存分に会場の皆さんに僕の分までぶつけてきてください!」という激励を受け、松岡茉優さんが収録中に入野自由さんと会い、その後に臨んだクライマックスシーンでは変化があったそうだ。山田監督は「松岡将也と入野将也が1人になった。奇跡的な出会いをしているなと思うほどすごかったんです」と振り返った。

続いて、主題歌を担当したaikoさんからの手紙が代読されると、「すごいねー!!」と3人は声を揃え、山田監督は「主題歌のイントロがピアノの練習曲みたいな感じで小学生から高校生まで、その過程をずっと見ていてくれるような感じがしてすごくいいんです」と絶賛していた。

最後に、早見沙織さんは「ふんわりした優しい絵柄と優しい音楽に包まれる映画ですが、内容は鋭利なところも描いています。自分が封印していたものがこじ開けられるような気持ちになることもあるかもしれませんが、今日この時間だけはそういうものを開放して、この作品と自分をぶつけあってほしいと思います」と、松岡茉優さんは「いよいよみなさんの元にこの作品が届くのがすごくうれしいです。わたしはこの映画を見て、過去を振り返ることもできたし、ポジティブにもなれました。明日を生きることがすごく楽しみになります。皆さんにも優しくて温かくて、幸せな気持ちになってほしいです」と、山田監督も「明日、もう一歩前に進むことができる、そんなちょっとした希望の兆しを灯せる作品になるといいなと思います」と締めくくった。


「聲の形」は、手塚治虫文化賞新生賞、コミックナタリー大賞、「このマンガがすごい!2015」オトコ編第1位(宝島社刊)など数々の賞を受賞。聴覚の障害によっていじめを受けるようになった少女・西宮硝子と、彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく少年・石田将也の2人の物語が描かれる。

石田将也役を入野自由さん、西宮硝子役を「早見沙織さん、西宮結絃役を悠木碧さん、永束友宏役を小野賢章さん、植野直花役を金子有希さん、佐原みよこ役を石川由依さん、川井みき役役を潘めぐみさん、真柴智役を豊永利行さん、石田将也(小学生)役を松岡茉優さんが担当。監督を「映画 けいおん!」「たまこラブストーリー」の山田尚子さん、脚本を「けいおん!」「ガールズ&パンツァー」の吉田玲子さん、キャラクターデザインを「氷菓」「Free!」の西屋太志さん、アニメーション制作を京都アニメーションが手掛ける。

「映画 聲の形」ストーリー
ガキ大将だった小学6年生の石田将也は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。 「いい奴ぶってんじゃねーよ。」自分の想いを伝えられない2人はすれ違い、 分かり合えないまま、ある日硝子は転校してしまう。 やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長した2人。 あの日以来、伝えたい想いを内に抱えていた将也は硝子のもとを訪れる。 「俺と西宮、友達になれるかな?」再会した2人は、今まで距離を置いていた同級生たちに会いに行く。 止まっていた時間が少しずつ動き出し、2人の世界は変わっていったように見えたが――。


(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
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