■ 中村悠一、櫻井孝宏ら登壇「虐殺器官」完成披露上映会レポート

1月28日にお台場シネマメディアージュで「虐殺器官」完成披露上映会が行われ、クラヴィス・シェパード役の中村悠一さん、ジョン・ポール役の櫻井孝宏さん、ウィリアムズ役の三上哲さん、リーランド役の石川界人さん、プロデューサーの山本幸治が登壇。ついに完成を迎えた喜び、本作の見どころを語った。


中村悠一(クラヴィス・シェパード役)さん
紆余曲折を経て、完成にこぎつけて
普通は、収録から公開まで半年くらいなのですが、「虐殺器官」の収録は……2015年の1月でした(苦笑)。完成した作品を見た時は正直「こんな感じだったけ?」と思うところもありました。でも逆にとても新鮮な気持ちになって、自身の作品を見ることができました。

制作スタジオ倒産のニュースを聞いて……いかがでしたか
実は、僕は、勝手に“お蔵入りすることはない”と思っていました。何かしらの形でやるだろうと思っていたんです。

クラヴィス・シェパード役について
一番、観客側の人物といいますか、“一般の人”の代表のようなキャラクター。彼の周りの人物がお話を展開していくので、それに対してクラヴィスはどう思のか?という意識しました。普通の人物が、普段当然と思っていたことが、実は違い疑問を持ってしまったら…一体どう動くのか。演じるにあたっては、ニュートラルを意識しました。

櫻井孝宏(ジョン・ポール役)さん
完成した作品をご覧になって
中村くんも言ったように、自作を新鮮な気持ちで見られました。思っていた印象と違うというか、客観的に見られたんです。ジョン・ポールは難しい役で、思い悩んで収録にトライしました。倒産という顛末があり、年単位の時が経ち、自分の中でキャラクターが遠くにあったんですが、ついに完成作を見て、近くにある感覚になりました。自分がやったような……やってないような……不思議な気持ちです。作品と出会って、自分がそうだったように、人生観が変わる人もいるんじゃないかと思います。

自身が演じたジョン・ポールについて
「虐殺の王」とも言われ、クラヴィスに追われる立場で、ミステリアスな悪いヤツなのですが、クラヴィスと出会うことで、そこで生まれる“何か”があります。アフレコでは、何が正解か良く分からないところがあり、自分の感覚に頼った部分もありますし、ジョン・ポールというキャラクターの“神秘性”に寄りかかるようなところがあったと思います。

■三上哲(ウィリアムズ役)さん
原作が大好きで、公開まで時間はかかりましたが、ずっと自分の中で「虐殺器官」という作品は残っていました。大塚明夫さん(スネーク)なら「待たせたな」という感じ(笑)。完成してホッとしています。ちょうど、収録のお話をいただいた時、「メタルギアソリッド」にハマっていて、伊藤計劃先生が「メタルギアソリッド」の影響を受けていて、小島秀夫さんとも交流があったと聞いて、ますます運命を感じ、絶対にやりたいと思いました。

石川界人(リーランド役)さん
僕は23年しか生きてないですが、2年前に収録したときとは(完成した映画を見て)印象が違いました。年齢によって感想も違ってくると思うので、何度でも見てほしいと思います。収録現場は、先輩ばかりで緊張しました。緊張したのが記憶の残ってて、その作品がついに公開になるのは、本当に嬉しいです!ある衝撃的なシーンがあるんですが、完成した映画で見て「こうなったんだ!」と嬉しい気持ちになりました。皆さんにも、是非早く見てもらいたいです。

■山本幸治(プロデューサー)さん
新スタジオを立ち上げ、制作を続けた理由というのは、できることを積み上げていったら、そうなったし、それしか。なかったんです。僕も、今回の大きなプロデューサー人生がかかっていました。大変な苦労あっても、映画完成した今、もう半分くらい忘れています。かなりいいものができていると思います。出来には自信があります!是非、劇場の大画面でご覧下さい。そして応援宜しくお願いいたします!

「虐殺器官」は、伊藤計劃さんのデビュー小説。昨年、円城塔さんとの共作「屍者の帝国」と遺作である「ハーモニー」とともに3作連続公開される予定だったが、制作スタジオの倒産により公開が延期。その後、「虐殺器官」のために設立された新スタジオ「ジェノスタジオ」により、2月3日公開に向け鋭意制作されている。

劇場版アニメでは、登場人物にも新たな解釈を加え、原作の容赦なきシーンの数々をアニメーションで描き、主人公のクラヴィス・シェパード大尉役を中村悠一さん、彼が率いる有能な特殊部隊員のウィリアムズ役を三上哲さん、リーランド役を石川界人さん、アレックス役を梶裕貴さん、彼らの上司のロックウェル大佐役を大塚明夫さん、「虐殺の王」と称され、クラヴィス・シェパードらに追跡ミッションが下るアメリカ人言語学者のジョン・ポール役を櫻井孝宏さん、ジョン・ポールとかつて関係を持っていたという教え子のルツィア・シュクロウポヴァ役を小林沙苗さんが演じる。

■「虐殺器官」ストーリー
テロの脅威にさらされ続けたアメリカは、その恐怖に対抗すべく徹底した情報管理システムを構築していた。一方、アメリカ以外の世界各地では紛争の激化が続いていた。世界の紛争地を飛び回る米軍特殊部隊クラヴィス・シェパード大尉に、謎のアメリカ人の追跡ミッションが下る。その男「ジョン・ポール」は、紛争の予兆とともに現れ、その紛争が泥沼化するとともに忽然と姿を消してしまう。かつて有能な元言語学者だった彼が、その地で何をしていたのか。アメリカ政府の追求をかわし、彼が企てていたこととは……? ジョンがチェコに潜伏しているという情報を元にクラヴィスは追跡行動を開始。チェコにはかつてジョンと関係のあった女性ルツィアがいた。「虐殺の王」と呼ばれるジョンの目的はいったい何なのか……。クラヴィスはジョンから驚くべき真実を聞かされる。


(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
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