■ よく耳にするボーイズラブって何? 新連載「はぢめてのBL講座」

最近よく耳にするボーイズラブ(BL)って何? BL初心者でもすぐにどっぷり漬かれる!
はぢめてのBL講座
第1回:小説編~怒濤の愛♪押し寄せるテキストの官能にうっとり
そもそも、BLってなあに?
漫画のウェブ広告やゲームの広告で、最近よく目にするのがボーイズラブ(以下BL)。イケメン男子のイラストが付いてることが多いけど、BLっていったい何? そんな好奇心旺盛ガールズにお答えします! BLとはずばり、男同士の恋愛を書いた小説です。

BLの魅力は、ヒロイン役にもがっつり萌えられること☆
男同士? と引かないで。私たち女子が小さい頃から読んできた少女漫画のヒロインは、もちろん女子。クラスのイケメンかつツンデレな影のある男子を好きになり、男子もいつしかヒロインの素直な性格に惹かれていき……ってパターンでした。

そのヒロインが男になって、ヒーローと恋に墜ちると思えばOK。ヒロインの「絶対狙ってるでしょ!バッカじゃない」なドジっ娘ぶりも、ヒロインが男だと「やだ、かわいい☆」になるから不思議。少女漫画だとヒロインの性格に同性としてムカついてしまい、感情移入できなかった人でも、BLだとスっとハマれるのです。

もちろん、BLにはラブシーンもあります。ソフトなタッチからハードな濡れ場まで、内容は作品によって多種多様。自分の好みで選べます。「攻められている男性」にも「攻めている男性」にもドキドキできて、一粒で二度美味しいのがBLなのです☆ BL好きな女子のことを、「婦女子」をもじって「腐女子」「腐」と呼んだりもします。

ツンデレ=主人公に対して刺々しい態度(ツンツン)を取っていたくせに、何かのきっかけで優しい顔(デレデレ)を見せること。

初心者には小説がオススメ
イラストがある漫画は、絵の好みもあるので初心者にはちょっと敷居が高いかも。テキストのみの小説なら、自分の好きなようにシーンを妄想できて初心者向け。ちょっと刺激の強い描写でも、テキストだとすんなりハマれるのが不思議なところです。すべてのBL小説に挿絵があるので、ビジュアル重視の方は挿絵の好みで選んでも○。とはいっても、初めてBLを読む方には、どれを読んだらいいか迷ってしまいますよね。

そこで、BLソムリエとしてピーチシルクさんをお招きしました! ピーチシルクさん、よろしくお願いします!

ピーチシルク:心の恋人は土方歳三な歴女で、BL歴10年。2005年から続けているBL主腐日記で萌えを叫ぶ主腐でもある。今回は「娘に読ませたいBL」というテーマで選書していただきました☆(小説の紹介順は作家名の五十音順です)。


BL初心者もこの小説なら萌えること間違いナシ!なスタンダード10冊
※ガッチュン度:★が多いほどガッチュン度が高いです♪5つ星がガッチュン度マックスです(ガッチュン=合体)。

著者/イラスト 英田サキ/高階佑
刊行年/出版レーベル 2006年/キャラ文庫
ガッチュン度 ★★★★
あらすじ 冤罪で投獄された麻薬捜査官のユウトは自分の出所をかけて、刑務所内のテロリスト発見に全力を注ぎます。そんなユウトにとって、同房のディックは何かと心を乱される存在。敵か味方か判別できないディックとの関係を中心に、ミステリーと恋情が混ざり合うハードボイルド。
萌ポイント 「DEADLOCK」はラブよりミステリー色が強い作品ですが、洋画のような台詞回しと場面展開が粋な内容で、後半は驚愕の事実が浮上! 負けず嫌いの日系人・ユウトと、優しいのか冷たいのか分からない謎多き男・ディックの駆け引きが面白く、脇の囚人達も監獄とは思えないイケメン揃いの個性派。外人を描かせたら日本一じゃなかろうかという、高階さんのイラストも光っています。2012年10月にコミカライズされました☆。ラブとミステリーの比重がイコールになる第2巻DEADHEAT第3巻DEADSHOTが確実に読みたくなるBLです。

著者/イラスト 榎田尤利/円陣闇丸
刊行年/出版レーベル 2006年/リブレ出版
ガッチュン度 ★★★★
あらすじ 生活能力ゼロの漫画家ルコちゃんこと二木は、幼なじみの東海林に日常の面倒を見てもらう毎日。しかし、ルコちゃんの漫画が突然メジャーになったことから生活が一変。東海林は自分の独占欲と恋心を自覚してしまい、二人の関係に変化が訪れます。2007年にコミカライズされ、続編「きみがいるなら世界の果てでも」も出ました。
萌ポイント ダメな漫画家二木と、画商でしっかり者の東海林の関係がお母さんと子供のようで面白い。特にルコちゃんの汚さは笑えるほどハンパなく、巻末の書下ろしは酷すぎて爆笑。一方、東海林は容姿も生活能力も極上な男なのに、中身は只のオカン……。でも恋心を自覚してしまってからは独占欲と常識に邪魔されて、ルコちゃんを突き放す流れが切ないっ。そして、距離を置いたことでルコちゃんはちょっぴり成長。最終的に世話をすることと、されることが快感な関係に開き直れてよかったです♪

著者/イラスト かわい有美子/竹美家らら
刊行年/出版レーベル 2009年/ルチル文庫
ガッチュン度 ★★★
あらすじ 「上海」は英国貴族のレイモンドと中国人の捨て子・エドワードの主従ラブですが、巻末の書き下ろしを含めると35年以上の月日が流れている人生劇場。戦前・戦後を生き抜いた二人のストーリーが、人種差別や上海という魔都の魅力を交えながら切なく描かれています。
萌ポイント レイモンドの執事・エドワードが主人への想いをひた隠す姿が健気で一途です。そして、そんな彼の気持ちを受け入れる4つ年上のレイモンドも、スケールが大きい魅力的な人物。二人は長い年月の果てに気持ちを通い合わせることができますが、戦争という荒波に流されて中国から脱出できないエドワード。上海港で主人に別れを告げるシーンはどんなに涙腺が固くてもボロボロに……。たった1冊ながらしっとりと丁寧にまとまった昼メロ調大河ドラマです。昼メロが好きな方、執事・貴族というコトバにピンと来てしまった方は必読です!

著者/イラスト 木原音瀬/日高ショーコ
刊行年/出版レーベル 2007年/Holly Novels
ガッチュン度 ★★
あらすじ 優秀な会社員・松岡には女装でストレスを発散させるクセが。ある日、女装姿で酷い目にあったところを同僚の寛末に助けられる。その後、女と誤解されたまま寛末と付き合う流れに嘘が苦しくなっていく松岡。真実を告げた後、仕事のできる松岡とうだつの上がらない寛末は微妙な関係が続き、煮え切らない寛末に翻弄される松岡が切ないラブストーリー(全2巻)。
萌ポイント 女と偽ったまま交際を切れない松岡と、女装の松岡にどんどん想いを募らせる寛末が一種のサスペンスでハラハラドキドキ。読み出したら止められない! そして男同士になった後半は、寛末の煮え切らない態度が気になるわ、イラッとするわでやっぱり止められない! 追うと逃げられ、引くと追われる関係を繰り返す二人の状況がけっこうリアル。切ない心の動きに夢中になれる小説です。

著者/イラスト ごとうしのぶ/おおや和美
刊行年/出版レーベル 1992年/ルビー文庫
ガッチュン度
あらすじ 過去のトラウマから人間接触嫌悪症になってしまった託生が、学園のアイドル・ギイに想われ、成長していく物語。基本的に短編集なため、二人のクラスメートたちの恋もたくさん収録。ゆえに全校ホモだらけという事態になっていますが、それぞれが面白いため連載開始から20年が経過し、既刊20冊以上になっても少女漫画のような王道ラブが色褪せない作品。男子校全寮制BLの金字塔で、漫画化やドラマCD化、実写映画化もされています。
萌ポイント たくさんのキャラが登場しますが、やはりダメっ子を助けてくれる王子様のようなギイが一番カッコイイ! 家は資産家、日本人離れした容姿に統率力、タクミを誰より愛していて、でも独占欲は強くて可愛い。そしてもう1組目立つカップルは年下攻の真行寺×三洲。こちらも女王様な三洲とMな真行寺が非常にイイ味で面白い。ごとうさんの文章は心理描写がサラッとしている上に、濃厚なHシーンもありませんが、何故かとってもドキドキほっこり。これだけの少ない文字数で肝心なところをしっかり押さえ、品を保ちつつ本物のBL。おおやさんのイラストもこのうえなくピッタリです。

著者/イラスト 鷺沼やすな/今市子
刊行年/出版レーベル 2005年/アクア文庫
ガッチュン度
あらすじ 小説家の太夏志と秘書の詩草は仕事も家も一緒という恋人同士。常にクールで美しい秘書とはそこそこ上手くやっていますが、親戚の葬儀から戻ってきた詩草は突然記憶退行を起こし、中身が11歳の少年に。太夏志は精神科の女医と共に退行の原因を探り、恋人の過去に直面しますが、11歳の詩草にも愛情を感じ始めてしまいます。
萌ポイント 11歳になった詩草がとにかく無防備で可愛かった!! 小5だと分かっていてもキスしてしまう太夏志と、それを受け入れる詩草には小学生とイケナイことをしている禁断さに萌萌。なので詩草の回復後、感傷的になる太夏志には思わずシンクロ。傘のエピソードが切なかったです。「夢の卵」は詩草の謎を探っていく過程がとてもミステリアスで、読み出したら止められない小説。女医と太夏志の会話もエスプリに富んでいました。

著者/イラスト 高遠琉加/麻生海
刊行年/出版レーベル 2008年/シャレード文庫
ガッチュン度 ★★★★
あらすじ 斜陽の仏料理店を立て直すため本社から出向してきた理人は、暴力沙汰を起こして田舎に戻ってしまったシェフ・久我を引き抜くことに成功。が、久我が出した条件は「自分の言うことをなんでも聞く」というムチャなもの。粗野な久我と頑な理人の駆け引き、そしてレストラン再興の道のりが興味深い物語(全3巻)。
萌ポイント 理人と久我以外の登場人物が非常に多い物語で、全員キャラが立っているせいか心温まるエピソードが多数。1巻は理人の意外な過去とツンデレ小動物ぶりが切ない上に可愛くて、野獣・久我に喰われる危険大。美味しく食べること、食べさせることの大切さが心にしみる作品です。シェフのコックコートに萌える方には絶対オススメ。

著者/イラスト 凪良ゆう/街子マドカ
刊行年/出版レーベル 2009年/花丸文庫
あらすじ 資産家の三男として育った箱入り息子の花時雨は、祖父の命令で先祖の主人にあたる定食屋のお手伝いをすることに。ところが、花時雨は時代劇に出てくる姫君のように浮き世離れしているせいか、全く役にたたず、若店主・一心に一目惚れするも、失敗ばかり。お付きの真田、一心の友人など味のある脇役も面白いラブコメディ。
ガッチュン度 ★★
萌ポイント 仕事も恋もズレまくっているハナちゃんこと花時雨ですが、人として正しく、鋭く、優しいために、江戸っ子気質の一心はハナちゃんの姫らしさに敗北。ハナちゃんの切ない一生懸命さがひたすら可愛い作品で、コメディのわりに胸がギュンギュン。「てやんでぇ」な時代劇ムードも笑える本です。

著者/イラスト 水壬楓子/佐々木久美子
刊行年/出版レーベル 2004年/リンクス
ガッチュン度 ★★★★★
あらすじ 人材派遣会社エスコートでボディガードとして働く延清は、ある日公園で男に襲われていた律を助け、同居を始める。二人は家族から酷い扱いを受けて育ったという共通点があるものの、「愛」という感情がよく分からない延清の人間性が仇となり、魅かれあっていても律にとって延清は「飼い主」のまま。ヤンデレ(ヤンデレ=病んでいる+惚れている【デレる】。熱烈な愛ゆえに辛く当たり、ときには暴力をふるってしまうことも)な延清と優しい律のビタースイートラブ。
萌ポイント 「愛」という感情が分からない延清が律の包容力と優しさによって変わっていく過程が面白い。後半は独占欲から律に酷いことをしてしまう延清と、それでも延清からもらったブレスレットを大切にする律の健気さに身もだえ。延清の律に対する執着は後追いをするワンコのようで、ラストは律が「飼い主」になったのかもしれません。

著者/イラスト 月村奎/ 黒江ノリコ
刊行年/出版レーベル 2001年/ディアプラス文庫
ガッチュン度
あらすじ 天涯孤独な広海はたった17歳で理不尽な借金を背負い不幸のどん底。が、バイト先で三夜沢親子と知り合い、小学生の美生の子守をするうちに父親とも心を通わせるようになる。三夜沢の不器用な優しさを少しずつ受け入れる広海が、一歩踏み出すことによって幸せになるシンデレラストーリー。
萌ポイント この作品は意地っ張りで不幸体質の広海と、不器用で無愛想な三夜沢の交流が丁寧に描かれている小説で、家族に縁のない者同士が年の差を越えて結ばれていく過程が何とも胸キュン。特に三夜沢は言葉足らずのわりに包容力大で、ギャップ萌できる男。今後広海は三夜沢の嫁兼息子ということで、恵まれない子供時代を美生と一緒にやりなおして欲しいです。

BL用語の基礎知識
BLには、ファン同士で交わされるヒミツのコトバがいっぱい! このコーナーでは、BL用語の意味をご紹介します♪

●受け
ヒロイン役のこと。ラブシーンで女性役になるキャラを指します。描写を読んで、攻める男性にゾクッと来るなら、あなたの心は女性役。すなわち「受け属性の攻め好き」と言えるでしょう。

●攻め
ヒーロー役のこと。ラブシーンで男性役になるキャラを指す。描写を読んで、攻められる男性にゾクッと来るなら、あなたの心は男性役。すなわち「攻め属性の受け好き」と言えるでしょう。

●総受け
全てのキャラに対して受けになるキャラ。

●総攻め
全てのキャラに対して攻めになるキャラ。

●リバ
リバーシブルの略で、リバシと略す腐女子も。シチュエーション、もしくは相手に応じて受けにも攻めにもなれる臨機応変なキャラを指します。攻める男性、受ける男性それぞれにゾクっとくるなら、あなたはリバ属性かも。

●ワンコ受け
犬と飼い主のように、飼い主の攻め役のことが好きで好きでたまらない犬っぽいキャラのこと。犬のように攻め役にじゃれつき、攻め役は嫌がるそぶりを見せつつ内心はまんざらでもないと思っています。

●ワンコ攻め
犬と飼い主のように、飼い主の受け役のことが好きで好きでたまらないキャラのこと。従順なので、受けが嫌がることは強制しません。受けが「嫌、やめて」というと素直にやめてしまうので、その従順さを受けが物足りなく思っている描写がされることも。~受け、~攻めにはオヤジ受、姫受、尽くし攻など煩悩の数だけ様々なバリエーションがあります。今後も詳しくご紹介していきます☆

BLってどこで買えるの?
BLはアニメイトまんだらけとらのあななどの書店で買えます。いきなりリアル書店へ行くのは敷居が高い! という方は、Amazonが良いでしょう。クレジットカードがなくても、アマゾンギフト券をコンビニで買えばOK。Amazonでお目当てのBLが品切れのときは、ブックオフを探してみてください。お宝本があっさりゲットできることも☆

また、どんなものかさわりだけ知りたいという方は創作♂専科がオススメです。年齢制限、ジャンル、絵柄イメージ、作品傾向などから、アマチュアの作家さんが書いたBLを検索することができます。そこでビビっとくる作家さんに出会えたら超ラッキー。その作家さんのホームページを見て、コミケに出展されているようでしたら、ぜひコミケにも行ってみてくださいね。あこがれの作家さんとおしゃべりできちゃうかも♪

次回は「はぢめてのBL講座 第2回~イラストとセリフのめくるめく快感!漫画編~」をお届けします。チャオ☆

このエントリーをはてなブックマークに追加

■最新3日分のニュース

2016年12月10日(土)

2016年12月9日(金)

2016年12月8日(木)

今日予約開始の商品