■ おた☆スケたん4号の「CHAOS;HEAD」レビュー
これは現実? 妄想? 海外ドラマ以上に「早く続きが読みたくなる」ビジュアルノベルゲーム
三次元には興味がなく、二次元のアニメキャラが“俺の嫁”。エロゲとネットとアニメとネトゲにハマり、大量の美少女フィギュアたちに囲まれて生活する半引きこもりのキモヲタ。
ニトロプラスと5pb.(元KID STAFF)の強力なコラボレーションによって生み出された「CHAOS;HEAD」は、そんな現在どこにでも見かける“ぼくら”が主役の妄想科学ノベルゲームだ。
圧倒的なボリュームを持つシナリオのため、1日でクリアすることは適わなかったが、十二分に伝わったその面白さを目一杯お伝えするぞ!
●キモヲタ少年が巻き込まれる連続猟奇殺人事件
主人公は先にも述べたとおり、キモヲタを自称する引きこもり一歩手前の高校2年生、西條拓巳。
三次元の女には興味を持たず、渋谷のビルの屋上に設置された基地(ベース)と呼ぶコンテナハウスで大量の美少女フィギュアに囲まれながら生活している。
決して頭は悪くないが、卒業するために必要最低限の日数しか登校せず、現実世界にはどこか冷めた態度を取っている。
▲生活の中心となるPCを中心に、積み上げられたエロゲのパッケージ、ずらりと並んだ美少女フィギュア、アニメのポスター。主人公はどう見てもキモヲタです。本当にありがとうございました
彼が巻き込まれていくのは、「ニュージェネレーションの狂気」と呼ばれる連続猟奇殺人事件だ。
ビルの屋上から5人の男女が仲良く手をつないで飛び降りた「集団ダイブ」事件や、生きたまま切り裂いた男の腹部に胎児を埋め込み縫合した「妊娠男」事件など、同一犯によるものと見られる異常な猟奇事件の数々がニュ-ジェネレーションの狂気、略して「ニュージェネ」と呼ばれるもの。
いつものようにネトゲ仲間とチャットをする拓巳の前に、『将軍』と名乗る人物が現れる。
彼が貼り付けた画像のURLをクリックしてみると、そこには次のニュージェネ事件を予言するようなグロ画像が表示されたのだ。
さらに、拓巳はそのグロ画像と同じ状況で行われている第3のニュージェネ事件を目撃してしまう。
▲世間を賑わす連続猟奇殺人事件も、拓巳にとっては遠い世界の興味のない出来事。しかし、「ニュージェネ」第3の事件を目撃してしまい…
●最も重要な要素となるキーワードは『妄想』
ゲームをプレイしていると、左上に緑色の、右上には赤色のバイタルサインのようなものが表示されることがある。
これは拓巳の妄想を見ることができる際に表示される「妄想トリガーシステム」というもので、緑色のサインをクリックするとポジティブな妄想を、赤色のサインをクリックするとネガティブな妄想を見ることができる。
人間誰しも良かれ悪しかれ、誰にも覗かれない頭の中で過激な妄想をするものだ。
プレイヤーはその妄想の良い方、悪い方どちらかを、拓巳の思考を通して体験しながらゲームを進めていくことになる。
▲実の妹に対し、ポジティブな妄想では「それなんてエロゲ?」と聞きたくなるような展開を妄想するが、ネガティブな妄想では毒を飲んで吐血し、苦しみながら息絶えるという正反対の姿を妄想する
●これは『妄想』? だったらあれは『現実』?
拓巳の妄想を何度も体験しながらゲームを進めていくと、急に奇妙な感覚に襲われることがある。
「あれ? 今見ていたのは妄想だったっけ?」
非現実的なシチュエーションの妄想と、妄想に負けないほど過激な連続猟奇殺人事件。
それらが複雑に絡み合い、いったい何が現実で何が妄想だったのか、その境界線が曖昧になってくるのだ。
▲ニュージェネ事件を予言したかのような歌詞で話題の人気バンド「ファンタズム」のボーカルFESこと岸本 あやせ(CV:榊原 ゆい) は、事件となんらかの関係があるのだろうか?
▲意味深な発言を繰り返す蒼井 セナ(CV:生天目 仁美)が持つ巨大な剣は他の人には見えてない? これは中2病的な妄想?
▲彼女が近づいてくる理由は「それなんてエロゲ?」的なものか、はたまた身の毛もよだつような内容か…。想像力豊かな拓巳の妄想は止まらない!
▲おとなしい転校生、折原 梢(CV:辻 あゆみ)が自分だけに囁いた言葉、無人の渋谷のスクランブルで見かけた車椅子の人物、誰一人気に留めない路上の鎖、何が現実で何が妄想なのか、その境界がどんどん分からなくなってくる
▲サイコサスペンスをテーマに置いた作品だが、妄想による萌え&ちょいエロシーンや、拓巳のオタッキーな言動などによって、暗い雰囲気には傾倒しない。随所にちりばめられたネタも楽しめるぞ!
●膨大なテキストだけど早く続きが読みたくなる、引き込まれる面白さ!
1日かけてもクリアできなかったことはお伝えした通りだが、それだけのテキスト量を持つストーリーなのに全く飽きることなく楽しむことができた本作。「24」「プリズンブレイク」「ヒーローズ」のような海外ドラマのように、続きが気になって、早く次を読みたくて仕方がない。
そんな引き込まれるシナリオだから、ついつい時間を忘れてプレイしてしまった。
プレイ後半に差し掛かると、前半部分でばら撒かれた伏線が次々と回収されていき、シナリオの全貌が徐々に姿を現していく。
詳しく書くことはできないが、「アレは実は重要なアイテムだったのか!」とか、「そう言われてみれば確かに…、あの部分に違和感を感じるべきだった!」とか、怒涛のようなストーリー展開を楽しむことができる、これが本作の醍醐味だ。
妄想と現実が入り混じり、何が正しいのか、どれが現実なのか全く分からなくなったカオスな状態から、全貌が明らかになっていくその過程は、「頭の中が気持ちいい」とでも表現すればいいだろうか。
キャラクターの言動の中から真実を読み取り、先を予測しながら読み進めるもよし。
頭の中をたっぷりカオスに浸し、それらが真実に向かって一気に収束する様を楽しむもよし。
「CHAOS;HEAD」は知的に楽しめる良作アドベンチャーゲームだという点は保証するぞ!
| CHAOS;HEAD (予約特典「スペシャルコンテンツ」ダウンロードカード付) | |
|---|---|
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| 企画原案 | 5pb. |
| 制作発売 | ニトロプラス |
| ジャンル | 妄想科学ノベルゲーム |
| 発売日 | 2008年4月25日 |
| キャラクタデザイン | ささきむつみ |
| プロダクトデザイン | CHOCO |
| シナリオ | 林直孝(5pb.) |
| 原画 | 松尾ゆきひろ(5pb.) |
| 対象 | 一般(15歳以上推奨) |
| 対応OS | Windows2000/XPhome/XPpro/Vista ※XPとVistaは32bitのみ対応 |
| 音声 | フルボイス |
| メディア | DVD-ROM |
| CPU | PentiumIII 600MHz/Celeron 633MHz/Athlon XP1500+必須 Pentium4以上推奨 |
| HDD | 2.5GB以上 |
| VGA | DirectX9.0cに対応しているビデオシステム必須 外部ビデオボード32MB以上推奨 |
| DirectX | DirectX9.0c |
| Memory | Windows2000/XP 256MB必須/512MB推奨 WindowsVista 512MB必須/1024MB推奨 |
| オープニングテーマ | 『Find the blue』 作詞/作曲:志倉千代丸 編曲:磯江俊道 歌:いとうかなこ |
| 価格 | 9,240円 |
| 詳細はこちら | |
(C)5pb./Nitroplus/RED FLAGSHIP
08/04/30 15:40 | 商品情報に戻る

































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