桜ふみの「ライオン」レビュー

舐め合っても「ライオン」は強い!!

生き残りたい、生き残りたい、まだ生きていたくなる。


8月19日付のオリコン「シングルデイリーランキング」で初登場3位と、見事ベスト10入りを果たした、MBS系列にて大好評放送中のTVアニメ「マクロスF」の新オープニングテーマ、発売直後から絶賛ヘビロテ中でございます。


前回「ダイヤモンド クレバス」を紹介させていただいたのが5月、新オープニングテーマがMay'nさん、中島愛さんのデュエットにて制作されることに決定したのが6月。8月6日の発売を待ち遠しくしておりましたが、なんと発売延期(涙)。それがようやっと、夏の風物詩も終わり、一段落したこのタイミングでリリースされました。そんなMay'nさん、中島愛さんのシングル「ライオン」を今回は紹介させていただこうと思います。


いまさらの説明は不要かもしれませんが(笑)、TVアニメ「マクロスF」は「超時空要塞マクロス」シリーズの最新作で、シリーズに対するオマージュとも取れるシチュエーションや演出、セリフまわし等、オールドファンにとっても「マクロスとして」文句なく楽しめる作品となっております、というのは前回紹介させていただきました通り。


その後も、第10話「レジェンド・オブ・ゼロ」のような完全なオマージュストーリーを展開しつつも、徐々にヒロインたち自身の謎や、新たなる敵として登場しているバジュラの謎に迫る、「マクロスFとしてのストーリー」に視聴者をぐいぐいと引き込んでいく力のあるストーリーテリングがなされていて、本当に毎週の放送を楽しみに拝見させていただいております。


とはいいつつも、第12話でみせた「愛・おぼえていますか」へのオマージュや、マクロス級4番艦の登場、マクロスの代名詞「ミンメイ・アタック」を彷彿とさせる「ランカ・アタック」やMY SOUL FOR YOU、TRY AGAINを巧みに使った大人な愛の流れからのパインサラダならぬパインケーキ等、堪らない演出を数え出したらキリがないくらいです。パインサラダまで出しておいて死なないとはどういうことですか的な意見もあるようですが、人様を殺しまくる同系列番組と真逆の平和路線番組ということで理解、なのでしょうか(笑)


放送も20話を超え、だいぶ佳境に入ってきている「マクロスF」、ラストスパートをどう疾走するか、とても楽しみです。ではそんな前置きをしつつ、本記事の核、楽曲レビューとまいりましょう。



●はーうはーうはーうはーうはー・・・!!

1曲目はMay'nさん、中島愛さんのお二人による「ライオン」。


第16話のエンディングテーマにカップリングの「ノーザンクロス」が使われ、先日のZepp Tokyoでのライブ「超時空スーパーライブ」で先行公開されたこの曲。


だれもが第17話のオープニングテーマに使われてくるはず! と期待していたところをなんと新作映像での「星間飛行」によるオープニングでうれしい肩透かしをされた後(第17話はランカ・リーのファーストライブのお話なんですから、演出的には星間飛行ですよね!)、満を持して第18話より新オープニングテーマとして使われております。


作詞は前オープニングテーマ「トライアングラー」同様、Gabriela Robinさん。作曲・編曲は当然菅野よう子さんと、マクロスF最強布陣での制作です。


菅野よう子さんの透き通るようなピアノとキーボードから始まるイントロ。ギター、ベース、ドラムが重なっていき、その上にボーカルが重なっていきます。トラック3に収録されているwithout vocalを聴いてからボーカル入りトラックに戻ってくるとよくおわかりになると思うのですが、菅野よう子さんの作品にとってのボーカルは、ボーカルそのものが楽器の1つであり、アーティストも楽曲の一部であることを痛切に感じさせてくれます。


そして冒頭に書きました「生き残りたい、生き残りたい、まだ生きていたくなる。」。サビからの如何ともしがたい、他では得がたき疾走感と、歌詞に込められたマクロスF後半パートのテーマ、想い。その2つが限りなく高次元で重なり合った展開をしっかりと支えるように鳴る篠崎正嗣さんのストリングスが耳にとても心地よい楽曲でした。


2曲目はシェリル・ノーム starring May'nによる「ノーザンクロス」。


シェリル・ノームの情熱を歌い上げた、すべてがシェリルのためにあるといっても過言ではないこの曲。「ライオン」と同じ作詞、作曲、編曲布陣にプラスして「創聖のアクエリオン」でおなじみ岩里祐穂さんが作詞に参加されております。エンディングテーマに使うには珍しくアップテンポなこの曲。菅野よう子さんのバンドのバンマスといえばこの方、今堀恒雄さんによる情熱的なギターから始まり、徹頭徹尾、力強い、と感じる楽曲です。


とても速い旋律の中に詰め込まれた音と言葉、三段跳びのような旋律から飛び上がる「君を尽きるまで愛して死にたいよ」という、とてもとても力強いシェリルの熱がひしひしと伝わってくる感覚と、最高潮の盛り上がりから流れた先に用意された音の抜け、空虚の中に響くシェリルの叫び。心の底から掻きむしられるような感覚がつま先からがつんと伝わってきて、なんともいい難い感動がありました。


そしてなんといっても「ライオン」以上にボーカルが楽器であることを感じさせていただき、かつ、楽曲そのもののすばらしさを再認識できるトラック4を聴いた際の衝撃もとてもすばらしいものでした。



●抱き締めて、銀河の果てまで!

今回はTVアニメ「マクロスF」のオープニングテーマ「ライオン」、エンディングテーマ「ノーザンクロス」を紹介させていただきました。どちらもすさまじく力のある楽曲で、この曲を監督が受け取った瞬間の、勝利を確信した顔が目に浮かぶようです。


そんな「マクロスF」ですが、第20話には早くも新しい挿入歌「アナタノオト」が公開されました。「星間飛行」に続くランカ・リーの新曲です。10月8日に発売が決まっているマクロスFO.S.T.2 「娘トラ。」に収録されるのでしょうか。


そしてその翌日10月9日には、バンダイナムコゲームスよりPSP用ソフト「マクロスエース フロンティア」が発売されます。「ガンダムバトルフロンティア」のゲームシステムそのままに、初代マクロスからマクロスFまで、40種類以上の機体が登場する本作品。ゲーム中に使われるBGMがすでに発表されているのですが、マクロスのタイトルに相応しく、そのほとんどがボーカル入りのトラックになっていて、いまから楽しみです。


そしてなんといっても10月13日!!


「マクロスFギャラクシーツアーFINAL」と題してパシフィコ横浜にてシェリル・ノーム、ランカ・リーのライブが行われます。「超時空スーパーライブ」の興奮を再び! なこのイベントは前回行かれた方はもちろん、そうでない方も最大戦速でチェックですよっ! チケットの詳細については8月29日に公式サイトで公開されるそうなので、あと数日、この「ライオン」と「ノーザンクロス」をヘビロテしつつ、心待ちにしましょう!



ライオン
アーティスト 中島愛、May'n
発売日2008年8月20日
価格1155円
詳細はこちら



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